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【体に起きる変化 悪かった点・良かった点のまとめ】

ここまで説明した5つの大きな効果によってカラダに嬉しい変化が起きてきます。

・冷え性の改善
・肌がきれいになる
・体重が減る
・便秘や下痢がよくなる
・デトックスができる
・慢性疲労がなくなる
・寝つきがよくなる
・血液の流れがよくなる
・腸内フローラが元気になる
・味覚が正常になる
・食生活が整う
・脳の働きがよくなる
・ストレスに強くなる
・肩こりがなくなる

この様なことは、私自身の体験だけでなく、多くの方々が体験されています。

【皆様の感想(悪かった点・良かった点)】

≪悪かった点≫

「頭が痛くなったー」
「寒気がしたよ」
「少し気持ち悪くなった」
「筋肉が落ちたー」
「リバウンドしたわ」
「アトピーが赤くなったー」

≪良かった点≫

「びっくり♪カラダが超軽くなったー」
「夜ぐっすり寝られるようになった」
「肌がきれいになった♪」
「6.4kgも痩せたよー」
「アトピーがよくなったわ」
「お菓子をやめられるようになった」
「朝起きて憂鬱じゃなくなった」
「色々なことに敏感になった!」

悪かった点、良かった点を挙げましたが、実は両方とも体験されます。
多くの方に当てはまりますね。

ファスティングは数日間をかけて行いますが、前半に「悪かった点」を体験します。
「良かった点」はファスティングの後半に体験します。

ファスティングを行った場合は、両方とも体験すると思っていてください(^^)

しかし「悪かった点」は出来るだけ軽い方がいいですよね。
誰も頭痛がしたり、気持ち悪くなったりしたくないですからね。
悪かった点をできるだけ軽減して行いましょう。
そのためには「ファスティングの方法と少しの知識」を知っていきましょう。

ファスティングの方法について次回のブログでご紹介します。

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【1.腸内環境の改善】

ファスティングの効果その1は、腸内環境の改善です。
人の腸内には数百〜数千種類の腸内細菌が約100兆〜1000兆個もの生息しており、
重さにして約2kgあると言われています。
この腸内細菌によって私たちの健康状態は大きく左右されています。

悪玉菌は身体全体の免疫力を低下させ、風邪や胃腸炎への感染率を高めたり、
有毒物質から発がん性物質を作り出すこともできます。

よって、悪玉菌が増えれば善玉菌が自然と減少し、悪玉菌優勢の腸内環境になります。
その結果、便秘や下痢だけでなく、身体全体に様々な不調が生じることになります。

健康を保つためには免疫力を落とさないことですが、
免疫力とは切っても離せない臓器が腸です。

腸では免疫細胞の70%が作られていると言われています。

腸内環境を整えて、腸内細菌が活発化すると免疫力が向上し、
様々な病気の予防になっていきます。

また、体内に入ってきた病原菌や有害物質は、腸の中にある免疫細胞によって排除されます。
消化が不十分な食事は、腸で腐敗便となり悪玉菌の餌となります。

悪玉菌は肉類のタンパク質やアミノ酸、砂糖を餌に生育し、有毒物質を放出します。

その結果、腸内環境の悪化を招き、下痢や便秘といった症状を引き起こしてしまいます。
また、食物繊維が少ない食事も悪玉菌を増殖させます。
食物繊維は腸内の腐敗物を吸収し、善玉菌の働きを高めます。

よって、食物繊維を摂取しなければ善玉菌を増やすことが難しく、
悪玉菌優勢の腸内環境が形成されてしまいます。

善玉菌の一種である乳酸菌やビフィズス菌を含む発酵食品や食物繊維の豊富な野菜などを
日頃の食生活に取り入れ、善玉菌量を増やしていくことが大切です。

なお、ストレスも悪玉菌を増やす原因のひとつです。
ストレスを溜め込むと自律神経に影響が及びます。

すると胃酸の分泌が抑制され、胃は従来の働きができなくなり、消化不良を起こします。
その結果、腸に腐敗物が蓄積され、悪玉菌の増殖を促してしまいます。
精神面の健康は腸内の健康にも繋がります。

≪腸内環境を悪化に招く要因≫

①糖質
腸内環境によくないものは、糖質(お菓子・スイーツ・過剰な炭水化物)です。
糖は腸内のカンジダ菌のエサとなり、カンジダが増殖すると栄養の吸収力が落ちます。
また、アミノ酸の吸収が悪化して皮膚の新陳代謝に悪影響を及ぼします。

②グルテン
小麦、ライ麦などに含まれるグルテンに対する免疫反応が引き金になって、
小腸の粘膜が炎症を起こしてしまい、栄養の吸収を阻止したりします。
また、グルテンアレルギーがあると、腸管に穴が開いてしまう、
Leaky Gut Syndrome(LGS)腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)症候群というものがあります。リーキーガットになると腸粘膜の障害により、正常なら腸から吸収されない未消化の食物や毒素・有害物質などが体内に吸収され血中に入ることで様々な症状を引き起す原因となります。

③カゼイン
牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質は、
牛乳アレルギーや乳製品アレルギーの引き金にもなり、
カゼインの強い粘り気が腸の栄養吸収の働きを阻害したり、
腸内で腐敗(悪玉菌を作る)を招くとも言われています。
腸内環境を整えるときに、牛乳やヨーグルト、チーズやアイスクリームなどの
乳製品は避けましょう。

いつも下痢という人が私の友人にも何人かいます。
あなたの周りにもいないでしょうか?

いつも下痢の人は、やはり腸内環境が良好ではないでしょうね。
それは栄養の吸収にも問題が生じてきてしまうので、
体全体のパフォーマンスは低下していくことになってしまいます。

【2.ダイエット】

ファスティングの効果その2は、ダイエットです。

ファスティング中は、摂取するエネルギーが大幅に低下します。
食事による摂取エネルギーが活動エネルギーを下回ると、
体内でエネルギーがマイナスになります。

すると、体内に一定量蓄えられている糖質を
メインとしたエネルギーを使うように体は自動的に変わります。

しかし、貯蔵エネルギーにも限りがあるため、
それを使い切ると体内に貯蔵されている脂肪を燃焼させてエネルギーを作るようになります。

主なエネルギーが糖質から脂質へと切り替わるのです。

脂肪を燃焼していくことで、体重の減少、ダイエットが起きます。

貯蔵エネルギーは、
肝臓と筋肉に貯蔵されているグリコーゲン(多数のブドウ糖がつながった分子)です。

肝臓に約300~400kcal程度、筋肉に約1,000kcal程度を蓄えています。

グリコーゲン24時間分ぐらいしかエネルギーを蓄えることができません。
グリコーゲンは短期的なエネルギー貯蔵形態であるの対し、
脂肪は長期的で大量の貯蔵形態です。

*脂肪酸は細胞内のミトコンドリアで酸素を用いて二酸化炭素と水にまで完全分解されることで大きなエネルギーを放出する。

≪太る仕組みを知れば、体重をコントロールできる≫

中性脂肪、つまり脂肪細胞の増殖が太る理由ですが、
どの様にして中性脂肪は作られていくのでしょうか。

炭水化物、脂質、たんぱく質は三大栄養素と呼ばれています。

これらは生命活動に必要なエネルギー源になると同時に体を構築する材料になります。

脂肪は、食べて摂取するか、過剰に摂取したエネルギーを利用して
主として炭水化物(糖質)から体内で新たに合成されます。
これらの脂肪は、脂肪組織を構成する脂肪細胞に貯蔵されます。
エネルギーが過剰になりやすいものは【糖質】です。

近年の食事情が影響しているのですが、過剰な糖質が脂肪を増やしていきます。

私たちが糖質を食べると、胃腸で消化・分解されてブドウ糖として吸収されます。
ブドウ糖は血流に乗って全身へと運ばれ、筋肉や脳の活動エネルギーとして使われます。

さらに過剰に摂取されたブドウ糖は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって貯蔵する仕組みがあります。
その貯蔵する場所が脂肪細胞というところです。

つまりこれが中性脂肪です。

まとめると、食事で糖質を摂取すると、
消化・吸収されたブドウ糖が血中に大量に放出されます。
(食後血糖値が上がる→人体にとってとても危険)

血糖値が上がりすぎないようインスリンが分泌され、即座に糖分を処理していきます。

体内に吸収されたブドウ糖のごく少量はグリコーゲンに変えられて肝臓に貯蔵されますが、
大半はエネルギーとして筋肉や脳の活動に使われます。

何もしないでじっとしていても、心臓が鼓動したり、
肺で呼吸したりするエネルギーが不可欠だからです。

そして、余ったブドウ糖は、筋肉も脳も受け取ってくれません。

そこでインスリンは、せっかく摂取したエネルギー源を捨てるのはもったいないとばかりに、
せっせと脂肪細胞という貯蔵庫に運び入れます。

取り込んだブドウ糖を脂肪に変えてどんどん巨大化していき、
これが贅肉の正体であり、ヒトが肥満になるメカニズムです。

太る理由が分かると、どうすれば痩せるかということが分かります。
一つは過剰な糖質を避けるということです(^.^)

【3.デトックス】

ファスティングの効果その3は、デトックスです。

デトックス(detox)とは、体内に溜まった毒物を排出させることです。

現代は食べ過ぎ、様々なものを身体に溜める状態です。
身体は排毒する能力(身体から老廃物、毒素、病原菌など排出)がありますが、
過剰に入ってくるために追いつかない状態の人が多いです。

ゴミが詰まるとさらに詰まるという悪循環です。
現代人は排出する方が圧倒的に少ないです。

人間の基本的な仕組み、生理上の鉄則として、吸収と排泄は同時にできないということです。
「吸収は排泄を阻害する」と言われています。

つまり食べ過ぎると消化吸収に身体は使われてしまい、排泄がおろそかになります。
食べ過ぎたり飲みすぎたりするとお腹が張って、身体が重くなり、むくんだりして、
尿や便が出にくくなるという経験はないでしょうか。

これは血液のなかに余剰物や老廃物がたまり、血液が汚れている状態です。
すると肌荒れやアトピー、冷えなどのトラブルが起きやすくなります。

反対に「食べないことは排泄を促す」ということです。

ファスティングをすると水分しか身体に入れていないにも関わらず、吐く息が臭くなる、黒い便が出る、目やにや痰がでる、尿が濃くなるという排泄が活発になってきます。

これらの排泄は、体内に溜まった毒素を排出させるデトックスということです。

デトックスの比率は、便で75%、尿20%、汗3%、爪と髪で1%と言われています。
便秘で便が出ない状態というのは、それだけデトックスが行われていないという状態です。(ただし、ファスティング中は、食自体が無いので排便が極端に減ります)

≪酵素活性≫

酵素とは、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子です。
酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・分布・代謝・排泄に至るまであらゆる過程に
関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせません。

多くの酵素は生体内で作りだされるたんぱく質を基にして構成されています。
そのため、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失うこともあります。

ファスティング中は、「吸収を抑え、排泄が活性する状態」とさきに伝えました。
これは体内の酵素活性の違いと表現できます。酵素は大きく分けて3つあります。

「消化酵素」「代謝酵素」が人間の体内で活性するもので、
もう一つは食べ物に含まれる「食物酵素」です。

ここでは人間の体内の酵素についてお伝えしていきます。
消化酵素と代謝酵素は体内酵素と呼ばれており、働き方は異なります。

消化酵素とは、その名の通り食べたものを体が吸収しやすいように消化するためのもの。

たとえば、お米などに含まれるデンプンを分解するのはアミラーゼ、肉などのたんぱく質の分解はプロテアーゼ、脂肪の分解にはリパーゼという酵素が働いています。

これら消化酵素の働きにより、分解された栄養素は小腸で吸収され、
体のためのエネルギーとなります。

代謝酵素とは、消化酵素によって栄養素がエネルギーになったら、
それを体の中で働かせるのが代謝酵素です。

運動、呼吸、脳での思考、老廃物の排出、ウィルスと戦う、肌の新陳代謝など、
人間の生命活動のあらゆるシーンで無数の代謝酵素が働いています。

【4.ホルモンバランス】

ファスティングの効果その4は、ホルモンバランスの改善です。

ホルモンとは、体内で合成・分泌されて、体液、血液にのって身体の中を循環し、
様々な器官で効果を発揮するものです。

ホルモンの種類は100以上あり、
メラトニン・甲状腺ホルモン・インスリン・コルチゾール・テストステロンなどがあります。

日頃の乱れた食事はホルモンバランスを崩す要因になり、
太りやすくなったり、皮膚が荒れてしまったり、
精神的に不安定になりやすくなってしまいます。

ファスティングを行うとホルモンの感受性が高まり、
ホルモンバランスの安定、症状の緩和や改善に向かっていきます。

コルチゾール(副腎皮質ホルモン):不足で肌荒れ、アトピー、じんましんなど
エストロゲン(卵巣):女性らしい身体、美肌、自律神経
インスリン(すい臓):太りやすい、糖尿病

【5.食習慣が変わると人生が変わる】

ファスティングの効果その5は、食事習慣の改善です。

ファスティングを行うことで、食や自身の健康への関心は深まります。

また、食欲の克服や目標を達成することで、
その後の食生活はより良質なものに変化していきます。

特にファスティングを繰り返し、食生活を改善していくことで味覚は大きく変化し、
体にとって良いものを美味しいと感じるようになります。

濃口が好きだった味覚が薄口で十分に感じたり、
量をお腹いっぱい食べなくても満たされたり、食生活が健康方向へと変わっていきます。

ファスティングと共に深まった食への関心や知識は、体をこれまでの悪習慣から開放し、
本来もつ機能や感覚を取戻させてくれます。

◎腸内環境がリセットされます。
◎味覚がリセットされます。
◎食事の習慣がリセットされる。

次回は、ファスティングの方法について書いていきます。
お楽しみに~(^.^)

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【ファスティングの効果と失敗しない方法】

ファスティング(Fasting)とは「断食」のことです。

ここでいうファスティングとは水だけで行う断食とは異なり、
日常生活を送ることができるエネルギーや栄養素を補いながら行います。

通常の断食とは「水」だけで行い、とても日常生活を送りながら行うことは難しいでしょう。
医師や専門家が見守る中で行われます。

ここで私がお伝えするファスティングは、「酵素ドリンク」や「発酵ドリンク」と呼ばれる栄養素が豊富なドリンクを使って行う断食健康法です。

【ファスティングとは?】

「ファスティング(fasting)」とは、英語で断食する、絶食するという意味です。
「朝食」という意味のbreakfastもここに由来します。断食は飢えとは異なります。
飢餓は食べ物の不本意な欠如です。
飢えの状態は、次の食事がいつ食べられるのかわかりません。

一方で断食は、精神的、健康的、またはその他の理由で行われる自発的な行為です。

断食は、人類史上最も古くからの伝統的な健康法の一つです。
この健康法は、地球上の様々な文化や宗教によって実践されてきました。
古代ギリシア人は自然療法から治療が可能であると信じていました。
ほとんどの動物と同様、人間も病気になると食事をしません。

本能的に食欲不振が作動します。
この感覚は誰にとっても経験のあることでしょう。

インフルエンザや風邪で調子が悪くなった時を思い出してみてください。
食欲が旺盛でしたでしょうか?

このファスティングは、分子整合医学をベースに作られた体に
必要な栄養素と最低限のエネルギーを摂取し、
体内のバランスを改善しながら行う健康法です。

分子整合医学は、細胞から必要でないもの(異物)を失くし、
細胞へ必要なもの(栄養素)を供給することによって
自然治癒力を向上させようとする方法です。

私たちが生活するうえで不可欠な要素に食事・空気・水・住まいなどがありますが、
いずれも有害物質を避けて生きることは困難な時代になっており、
毒素を体内に溜めてしまう環境です。

食事は毎日摂るものであり、分解、消化、吸収、解毒といった代謝は、
消化器官や肝臓といった内臓を傷付けて機能を低下させる原因になります。

こられの内臓への負担をファスティングにより取り除くことで、
消化吸収や解毒・排毒機能が向上し、身体機能の回復を目指します。

【科学的にファスティングの効果は実証◎】

ファスティング(断食)は科学的にも実証されてきています。
注目したいポイントは、ファスティングによって「免疫システムが再生する」ことと、
2016年にノーベル生理学賞を取られた「オートファジーの解明」です。

多くの方がファスティング(断食)によって健康を取り戻した理由が、
これらから十分に説明がつきます。

絶食して3日目から幹細胞が再生され、免疫抑制が元に戻ることが明らかに
Fasting shown to regenerate stem cells, reverse immunosuppression after three days 2015年5月【Natural News】

以下、引用文

LAの南カリフォルニア大学の研究チームによると、周期的に長期の絶食、つまり続けて2~4日間食べないことをすることは、免疫障害のある方には特に顕著に、免疫システムを損傷から守るだけでなく免疫システムの再生を促すことが明らかにされました。

被検体の身体は古い免疫細胞を「リサイクル」し、
それによって古いものに置き換えるための新しい免疫細胞の生成を誘発したということです。
長い間に、免疫細胞が疲れ切り、最高の状態での機能を停止している可能性があります。
以前は、この問題を克服する方法は幹細胞の治療以外にはほとんどない、と考えられていました。しかしこの最新の研究によると、周期的に絶食することで体内の再生スイッチのようなものが実際にオンにされ、造血幹細胞のためにシグナリング経路を変造し、血液と免疫の両方を作り出されるということが明らかにされたのです。

断食(ファスティング)が免疫システムを再生する。
これが明らかになったということは素晴らしい発見だと思います。

ノーベル生理学・医学賞受賞 大隈氏 オートファジーの仕組みを解明
Mechanisms for autophagy: 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine

以下、引用文
オートファジー (Autophagy) は、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。自食(じしょく)とも呼ばれる。
オートファジーが起きると、細胞内に常に存在しているタンパク質の一部が分解されて、ペプチドやアミノ酸が生成され、それが細胞の生命活動にとって、より重要性の高いタンパク質を合成する材料に充てられると考えられている。この機構は動物の個体レベルにおいても観察され、例えばマウスを一晩絶食させることで、肝細胞でオートファジーが起きることが知られている。

少々、難しい表現ですが、ファスティング(断食)によって栄養がなくなると、
体は古くなったタンパク質を分解して再利用し、もっと大切なタンパク質を作り始めるということです。人間の体は実に賢いと感心させられます。
これもアトピーで考えれば、肌の再生を促すと考えれれます。綺麗な皮膚作りに働くということですね。私はアトピーではありませんが、肌が綺麗になって「なんか若くなったね」とよく言われたのを覚えています。

今日はここまで(^.^)
次回は、5つの効果について書きます。

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首が凝って重だるい・・・痛む・・・

姿勢が悪いことが原因というのは何となく分かっているけど、
仕事の関係やスマホを見る機会が多いので、どうしても姿勢が悪くなってしまう・・・

このような方には、いつでもどこでも簡単に出来る方法で、
たまに姿勢をリセットする必要があります。

今回は、首がこる状態と簡単に姿勢をリセットする方法を伝えします。

【首が凝るとはどんな状態?】

そもそも、首がこっていると感じる状態とは、
どのような状態になっているのか考えてみましょう。

首の凝りを感じる多くは次の2つの筋肉です。

❶首の後ろから背中にかけて広く覆っている「僧帽筋」という筋肉。肩コリがある時につい触ってしまう筋肉です。

❷耳の下から首の前を通って鎖骨にかけてついている「胸鎖乳突筋」という筋肉。首筋の筋肉です。

この2つの筋肉が凝る理由があります。

現代人は、パソコンを使ったデスクワークやスマホの普及で、悪い姿勢になっています。

背中が丸まると、僧帽筋(背中から首についている筋肉)は引き伸ばされるため、
過剰に伸ばされまいと無意識に縮む方向に力が入ります。

このような状態が長く続くと筋肉に疲労が溜まって疲れてしまいます。

疲労が溜まるということは、血管が圧迫され血流が悪くなり、
疲労物質が溜まっている状態です。

さらに、背中が丸まっていない時でも力が入った状態が癖になってしまい、
慢性的な首のこりにつながるのです。

胸鎖乳突筋(首筋の筋肉)の場合でも同様で、背中が丸まると首が前に出てしまいます。

この姿勢では、頭の重さを支えようと「胸鎖乳突筋」が
過剰に力を入れていないといけません。

これも癖になってしまい、慢性的に力が入った状態になってしまうのです。

つまり、首に負担がかかる姿勢によって、首の筋肉に疲労が溜まり、
力の入った状態が癖になってしまうことが首のこりの原因と言うわけです。

【どこでも身体をリセット出来る方法】

首のこりが姿勢の悪さにあるならば、その姿勢を悪くしている原因を整えればいいわけです。
背中が丸まっているということは、反対のお腹の筋肉は縮まって固まっています。

ストレッチするのもいいですが、職場だといつでもどこでも出来る訳ではないかと思います。

ただ、効果的なポイントを触りつつ呼吸をするだけなら、
いつでもどこでも出来るかと思います。

効果的なポイントは「みぞおち」です。

おへそから指4本くらい上の位置で、
インナーマッスルで有名な大腰筋や、横隔膜があるポイントです。

立ったままでも座ったままでも出来るので、一緒にやってみましょう。

・一度背中を反ってみて、身体の固さを確認する。
・へそから指4本上の所に手のひら全体をそっと当てる。
・同じ高さの背中側にも手のひら全体をそっと当てる。
・みぞおちを触りながら、みぞおちを膨らませるように深呼吸を5回行う。

その後に、背中を反ってみて下さい。いつもより背中を反りやすいかと思います。

これだけでも、一旦身体をリセット出来ています。

みぞおちに手を当てて呼吸をするだけでも、横隔膜を使った呼吸をしやすくなります。

合わせてインナーマッスルの大腰筋も使いやすくなり、良い姿勢になります。

これなら、いつでも身体をリセット出来ますので、
首周りの筋肉に疲労が溜まることはなくなります。

是非、やってみてください。

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立っていると腰の反りが強まってきて痛くなる・・・
寝る時に仰向けだと腰が痛いから横向きで寝ることが多い・・・

ということはありませんか?

・背中の筋肉をストレッチしてもすぐに元に戻って腰に痛みが出る。
・腰をマッサージしたけど、なかなかほぐれない。

それもそのはずです。

腰の筋肉が原因なのではありません。

【3つの反り腰の原因の筋肉】

1、太ももの前側の大腿四頭筋

この筋肉は、骨盤の前側についているので、
この筋肉が短縮して固まってしまうと、骨盤の前傾を強めてしまうのです。

この筋肉は膝を伸ばす筋肉でもあるので、
立ち仕事が多い人は、この筋肉がどうしても固まりやすいのです。

インナーマッスルが上手く使えていれば、
アウターマッスルである大腿四頭筋はゆるむのですが、
多くの方がインナーマッスルが使えていないため、大腿四頭筋は固まりやすいのです。

2、太ももの裏のハムストリングス

この筋肉は膝を曲げる筋肉でもあり、骨盤を後ろに傾ける筋肉でもあります。
大腿四頭筋が短縮して固まっている人は、この太ももの裏の筋肉は伸びて使えていない状態です。使えていないので、骨盤の前傾が強まってしまうのです。

3、インナーマッスルで有名な腸腰筋

この筋肉は、みぞおちの高さの背骨(胸椎12番)の前側や骨盤の内側から、
太もものつけ根までついています。

この筋肉が短縮していると、骨盤の前傾が強まるだけでなく、
みぞおち辺りから胸を突き出すような反り腰になってしまいます。

インナーマッスルであっても、短縮して固まっていれば使えていない状態です。
ですので、アウターマッスルを使う割合が増えてしまいます。

では、この筋肉をストレッチしてほぐせば良いのですが、
それがなかなか上手く出来ない事が多いのです。

【ストレッチが上手く出来ない】

腸腰筋は太ももを前に持ち上げる筋肉ですので、
太ももを後ろに伸ばすことで筋肉がストレッチされます。

しかし、太ももを後ろに伸ばそうとする際に、
かえって腰を反ってしまう方が多くいます。
綺麗なポーズを取ろうとしているヨガの方に多くいます。

ですので、意外とヨガの方で腰痛で悩んでいる方は多くいます。

なかさこ整骨院では単純なストレッチではなく
機能的な筋肉のつながりを応用した効果的な方法をお伝えします。
 
反り腰を治したい方は⇓⇓

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今日は「姿勢から分かる体幹と内臓との関係性」について、
具体的な例を上げて分かりやすく説明していきます。

私は普段、身体の状態をチェックしながら運動しています。
そんな中、ついつい目に入ってしまうのが、スタイルがいいキレイな女性です。笑

職業柄、キレイな姿勢をみるとついつい見てしまうのという事です(^.^)笑

先日も、走っている女性の後ろ姿が素敵で、ついつい目がいってしまいました。
少しの間見とれていると、ある事に気づいてしまいました。

姿勢も一般的にスラッーとしていて、
全体のバランスは一見とれているように見えるのですが、

「首の左への横ブレが大きいな」と、
ここで整体師としての姿勢・動作分析のスイッチが入ってしまいました。

「首の動揺」について、姿勢や動作から分かった身体の問題点を解説していきます。

観察するときのポイントは、

・ 一番動いている部分
・ 一番動いてない部分
・ その2点の関係性

です。

一番動いているのは、首の左への横ブレ。
一番動いてない部分は、背骨の右側が特に固まっていて、右の胸郭の動きがないという事でした。

TL(筋反射を用いたOリングテスト)を使うと、
右の胸郭にある「肝臓」が固まっていることが分かりました。

この関係性を考えると、

肝臓が固まって右の胸郭の動きがないために、動作時の右側腹部の安定性が悪くなっている。
その結果、右に重心が乗せにくくなり、首が左へ横ブレしているのではないか?
と仮説を立てました。

ここから、経絡(ツボとツボのつながり)の視点も加えます。

肝臓の経絡は、右母趾から股関節内側を通っています。

肝臓が固まった結果、肝臓の経絡の流れが悪くなり、
右股関節内転筋に力が入りづらくなって、右脚に体重が乗ってこないとも考えられます。

ですので、この方に肝臓の動きを良くする徒手療法を行うと、

・ 右腹部に力が戻る。
・ 肝臓の経絡が整い、右母趾から右下肢への力の伝達が上手くいく。
・ 右側腹部と右下肢が安定することによって、右下肢に体重が乗り、頭部の左への過剰な傾きも軽減する。

と、考えました。

実際に、肝臓が一番の原因で体幹の右側が不安定になったり、
右下肢に体重が乗らなくなることがあります。

その結果、首など一見関係のなさそうな所に痛みが出る方は多くいます。

他にも、肝臓が疲れている方の特徴をいくつか挙げておきますので、
ご自身の参考にして下さい。

・ おでこがやや前に凸で出ている。
・ 頭痛や目が疲れやすい。
・ 交感神経優位で身体の疲れが抜けづらい。
・ イライラしやすい、
・ 大腿内側の力が抜けやすい。
・ 外反母趾になりやすい。
・ 胸郭の横の広がりが少なく、身体を横に倒しづらい。

などがあります。

もっと詳しく「姿勢から分かる体幹と内臓との関係性」について知りたい方は、
なかさこ整骨院までお越しください。

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膝が痛くてお医者さんに診てもらうと、

「膝の軟骨がすり減っているから痛いんですよ。」

と言われる場合があります。

実際にすり減ってたことで痛みが出ている方もいますが、
実はすり減っていても痛くない方はいるのです。

つまり、軟骨がすり減っている事が痛みの一番の原因という訳ではなく、
他に原因があるのです。

【膝の軟骨がすり減る状態とは?】

膝関節は、太ももの骨である「大腿骨(だいたいこつ)」と
すねの骨である「脛骨(けいこつ)」の二つの骨から構成されています。

この二つの骨の間には、歩いたり走ったりする際にかかる
関節への衝撃をやわらげてくれる関節軟骨と呼ばれるものがあります。

この軟骨や半月板がすり減ったり損傷することで、
衝撃がうまく全体的に分散されず、
一部分にだけ負担がかかってしまうことで周囲の靭帯や筋肉、腱などが
炎症起こしてしまうことで痛みが生じます。

つまり、何らかの原因で軟骨がすり減った結果、
炎症を起こして痛くなってしまうということです。

【膝の軟骨がすり減って膝が痛む原因】

すり減るくらいの負担が繰り返しかかった結果、
周囲の筋肉や靭帯などが炎症を起こしてしまって痛みを感じることがあるのです。

つまり、軟骨がすり減ってしまった原因に対して対策をしないと、
痛みは変わらないことが多いです。

手術して変形を治したり、膝にたまった水を抜いてもらったりしても、
膝にかかる負担は変わらないので結局痛みや水がたまる、といった症状はなくなりません。

よくある原因が、O脚やガニ股です。

この姿勢だと膝の内側が圧迫されます。

この状態で歩いたり立ったり座ったりすると、
膝の内側に集中して負担がかかることで軟骨がすり減り、
周囲の組織が炎症してしまいます。

【ガニ股やO脚を治す方法】

内股にする方向へ脚を動かせばいいのですが、具体的にどうしたらいいのでしょうか?

ポイントは「股関節」です。

実はガニ股は膝関節が外側に開いている状態ですが、
実際に膝関節を直接外に開くような筋肉はありません。

内股も同様で、膝関節を直接内側に閉じるような筋肉はないんです。

そこで出てくるのが股関節です。

股関節には内側に直接動かす筋肉がついているので、
その筋肉を使えるとO脚やガニ股が良くなることがあります。

その筋肉は、内ももの筋肉(内転筋)です。

内転筋は、内臓を下から支える骨盤底筋や脚と背骨をつなぐ
大腰筋などのインナーマッスルと筋膜でつながっています。

ですので、内転筋を使える状態にすることは、
体幹の安定性を良くする事にもなります。

このつながりは、アナトミートレインでいえば、ディープフロントライン(DFL)です。

【内転筋を簡単に使いやすくする方法】

以下は、左内ももを叩く場合の手順です。

・立った状態で、左脚を足幅2つ分くらい前に出す。
・左手をへそから指4本上の部分に当てる。
・股関節から身体を少し前傾させ、右手で左内ももを10回叩く。

大腰筋はへそから指4本の部分までついているので、
この部分を触りながらやることで、大腰筋を使いやすくする事ができます。

その結果、効果的に内転筋を使える状態にする事が出来るのです。

たったこれだけでガニ股やO脚は変わっていき、
膝の内側に負担がかかる事は少なくなります。
気になっている方は是非やってみて下さい。

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四十肩・五十肩になると、寝ている時に肩が痛くなる夜間痛で悩まれる方がいます。

痛みがあると寝不足になりますし、辛いですよね。

『痛み止めの薬』や『ストレッチ』では、なかなか改善しない事があります。

それには根本的な理由があります。

今回は、夜間痛の中でも一番多い、肩関節の夜間痛を例にして、
日常に潜む根本原因とそれを改善する方法をお伝えいたします。

【夜間痛の原因】

・関節内圧が常に高い。
・血流が悪い。

<関節内圧とは?>

関節内圧とは、骨同士が離れないようにしておくための仕組みです。
これが適切に働くことで、筋肉や人靭帯に負担がかかりにくくなります。

イメージとしては、吸盤がガラスに張り付いている感じです。

このシステムで常に骨が関節にフィットしています。

この関節内圧は、筋肉が常に力が入っていると、高くなってしまします。
圧が高くなった結果、痛みが発生します。

<血流が悪いと痛む理由>

常に力が入っていると、筋肉は凝り固まって血流が悪くなります。
すると、痛みを出す物質がそこにとどまってしまうので痛みを感じてしまいます。

つまり、常に力が入って筋肉が固くなると、
血流も悪くなりますし、関節内圧高くなり、痛みが出るのです。

<筋肉が固くなる理由>

それは、アウターマッスルが過剰で、
インナーマッスルと関係が深い筋肉が使えていない事が原因です。

日中に、アウターマッスルしか使えていないため、同じ筋肉が固くなるのです。

肩でいえば、「三角筋」や「僧帽筋」といった肩をすくめるように働く筋肉が
過剰に使われやすい傾向にあります。

そして、インナーマッスルと関係が深い、脇の下にある「前鋸筋」が使えていません。

つまり、日中からインナーマッスルも使える状態にしておけば、
三角筋や僧帽筋などの肩の筋肉が固まることはなくなります。

結果、血流も良くなりますし、関節内圧も正常に戻ります。
 

<夜間痛を改善する体操>
 
〔前鋸筋の体操・・・1〕

・脇の後ろ側を掴む。
・掴んだまま、腕を後ろに5回まわす。
・次に前に5回まわす。

〔前鋸筋の体操・・・2〕

・前にならえの状態を作る。
・この状態のまま脇を締める。
・指先を前に突き出す。
・そこから戻す。
・これを10回行います。

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しびれ症状は、なかなかうまく治らない時がありますよね。

例えば、大腿前面や側面に痛みやしびれがある場合、
『大腿神経痛』と呼ばれています。

病院に行くと腰椎や骨盤の調整か、痛み止めを処方されます。
手術をすることもありますが、症状がなくならないという方もいます。
しかし、診方を変えれば評価が変わり、痛みやしびれの改善につながります。

大腿神経は、第2~第4腰神経からなります。

歩く為に必要な筋肉を支配していますので、
重篤な状態ですと痛みやしびれによる歩行困難に陥ります。

先日、この大腿神経痛に悩まれている方がいらっしゃいました。

4か月前から痛かったそうです。
症状としては、左のふとももに、安静時痛と運動時痛ともに有り。
その他の情報は特にないまま、先入観を持たずに評価を始めました。

すると、胃と膵臓が固まっている反応が出ました。

そこを調整した結果、痺れや痛みは消失しました。
ただ、動きのぎこちなさが残っていたので、
股関節のセルフケアを指導したところ、動作はスムーズになりました。

【内臓と大腿神経痛に関係があるのか?】

ここで少し、繋がりを見ていきましょう。

胃や膵臓は、腹腔神経叢からの支配を受けております。

実際、胃や膵臓などの疼痛に対して神経ブロックを行う時は、
この神経叢に対してブロック注射を行うようです。

この神経叢は第12胸神経節,第1,第2腰神経節から出る枝などから作られています。
そして大腿神経は第2~4腰神経でしたね。

また、ツボとツボの繋がりである経絡で考えると、
胃と脾(膵臓)の経絡は大腿前面を通っています。

アナトミートレインという筋膜でいうところの、
スーパーフィシャルフロントラインです。

このように胃や膵臓と大腿神経には関係性があり、
経絡で考えてみても胃や膵臓の不調が大腿前面に現れ、
左大腿部の痛みといった症状につながったのだと思います。

本人に胃や膵臓の不調が原因と伝えると、本人はすごく納得していました。
飲食店を営んでいるので、どうしても食事が不規則になり、
胃に負担をかけている自覚はあったとのことでした。

そのため今回の施術に合わせて、
再発予防の観点から食事に関するアドバイスも付け加えました。

大腿神経痛の患者様が現れた際は、
良くある腰椎や骨盤の調整だけで変化が見られる人もいます。

ですが、大腿神経痛になるまでに至った原因を調整しなければ、
ぶり返してしまうことや改善しきれないことがあります。

ですので、筋肉や骨格といった『部分的』に診断するのではなく、
内臓や神経系、経絡などとの関連性を診ながら『全体的』に診ていきます。

何が原因なのかをしっかり見極めて、適切な処置と今後のアドバイスも致します。
 
股関節のセルフケアは、股関節の調整はもちろん、
腰痛にも効果ありますので、ぜひ試してみて下さい。

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お尻から足にかけての痺れ・・・
歩く時に力が入らない・・・
痛くて座っていられない・・・

などの症状はありませんか?

坐骨神経痛は坐骨神経の狭窄によって起こるとされますが、
原因不明の場合が多いです。

そのため、痛み止めや湿布薬での対症療法となりやすいですが、
リハビリによって改善できる症状も多くあります。

今回は、軟部組織由来の坐骨神経痛による症状の理解と原因、評価するポイントについて
2つまとめていきます。

【坐骨神経痛とは?】

坐骨神経痛とは、坐骨神経の分布域に放散する神経痛で、
神経の走行に沿って疼痛を感じます。

坐骨神経の走行路に近接する腰椎下部の椎間板ヘルニアや
腫瘍による神経の圧迫などで起こり、
好発部位はL4〜S1の障害が多く認められます。

病院では、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を疑って検査しても
画像上はなにも原因がわからない場合があり、
原因がはっきりしない臀部から足にかけての痛みのことを総称して
『坐骨神経痛』として診断されることもあります。

また、手術によってヘルニアなどによる神経の圧迫は取り除かれているはずなのに
症状が改善しないこともあります。

この場合、上記疾患の疑いはないので
坐骨神経が走行している部位のどこかでなんらかの要因によって
神経が障害されていることが考えられます。

筋肉の柔軟性低下、筋緊張増加による圧迫や筋肉同士の癒着、
関節の可動性が悪いことで筋肉の動きが悪くなっている、
または硬くなっていることで坐骨神経に対して刺激を与えており、
坐骨神経痛様の症状が出ている可能性があります。

【坐骨神経の走行分布】

坐骨神経は足先に向かって走行しており、脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。
大腿後面の筋、下腿と足部の全ての筋、
および下腿と足部のほとんどの皮膚に分布している神経です。

【坐骨神経痛の症状】

代表的な症状としては、以下のような症状が挙げられます。

●腰、臀部、大腿、下腿、足部の片側に痛みや痺れが出る。
●座っていると上記部位に痛みが出る。
●臀部から足にかけて力が入りにくい感じがする。
●歩くと上記部位が痛い。

痛みの部位、異常感覚、筋力低下が起きている部位と
画像上認められている神経所見と一致していない場合は
軟部組織由来の原因が考えられます。

【軟部組織由来の坐骨神経痛を起こす原因】

〔股関節の可動性低下〕

痛みが出現するのは、大腿後面の股関節に作用する筋群なので
当然股関節の可動性も影響します。

股関節の可動性が悪いと、股関節の筋群の柔軟性低下や筋同士の滑走性低下により
神経の動きも悪くなることが考えられます。

また、坐骨神経は梨状筋の下を走行しており、梨状筋は股関節に停止を持ち、
直接股関節に作用する筋肉であるため、股関節の可動性の悪さは梨状筋へも影響を与えます。

ポイントは、回旋制限の有無を評価してみると良いです。

〔筋肉による影響〕

坐骨神経の走行に沿った部分にある筋肉の柔軟性低下、
筋肉同士の滑走性の低下があると直接神経を圧迫することもあるし、
二次的に神経の動きが悪くなり慢性的なストレスで痛みが出現することも考えられます。

筋肉はバラバラに存在しているわけではなく、互いに重なるようにして位置しています。

しかし、筋肉が重なっている部分で炎症や廃用によって癒着が起こると、
本来滑り合うことでスムーズに運動ができるはずが、
滑らなくなることで2つの弊害が考えられます。

・筋肉同士が滑らないために過剰に筋収縮を起こす。
・当然、神経と他組織とも滑りあう必要があるので神経にも負担がかかる。

坐骨神経領域で問題となりやすい重なり合う筋肉は、6組あると考えています。

・梨状筋-中臀筋、小臀筋
・大臀筋-ハムストリングス
・大腿二頭筋-半腱・半膜様筋
・大腿二頭筋-腓腹筋外側頭
・腓骨筋-長趾伸筋
・長趾伸筋-前脛骨筋

<まとめ>

・軟部組織性の坐骨神経痛を診る際のポイントは以下の2つ。
・股関節は、特に回旋制限の有無を評価してみる。
・6組の坐骨神経の走行に沿った筋肉同士の滑走性の低下を、評価してみる。

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