INFORMATION TITLE【外反母趾(がいはんぼし)】
【外反母趾(がいはんぼし)とは?】
足の親指が小指の方向に曲がってくるような状態となり、
関節部分に痛みなどを伴う症状です。
外反拇趾に関しては、細かな分類もあり、実は奥が深いです。
しかも、足という最初に地面に接地する場所な為に放置しておくと・・・
膝(ひざ)や腰、さらに肩こり、頭痛の原因にもなる可能性を含んでいます。
余談ですが・・・
親指が曲がってくる方向の表現として『内側』や『内反』という言葉のほうが、
しっくりきそうな感じがしませんか?
あくまでも、基準・中心が‟身体の中心軸に対して” なので、
親指が、身体の中心に対して外側に曲がる様子を呈するので
『‟外反”母趾』となるそうです。
更に余談ですが・・・・
手や足の指を大きく広げて『パー』の状態にする時の指の運動は、
『外転(がいてん)』と呼びます。
これは、中指を中心とした運動になる為に、
中指からそれぞれの指が外に向かうために『外転』
指を閉じる時には、『内転(ないてん)』となります。
ちなみに、中指は、人差し指側に向かっても、薬指側に向かっても『外転』になります。
【基本的な原因は、アーチ構造(土踏まず)の乱れと足趾(あしゆび)の使い方】
✅靴のサイズとか形状の要因
✅裸足(はだし)で過ごす時間の低下
✅整地環境での生活⇔不整地(砂地や凸凹道)環境では、バランスを保つ為に、足趾やアーチをフル稼働
✅重心の位置の要因・・・・指先に重心が乗らない状態が続く事で、アーチ構造に乱れが生じます
要因は様々挙げられます。
これは、一般によく知られてる?要因ではないかと思います。
重心の位置の要因を除けば、自分自身以外の、外部環境の要因が多いですね。
では、自分自身には、何も問題は無かったのか?
逆に考えると靴だったり、生活様式が異なっていたら、外反拇趾は防げたのか?
確かに生活様式や環境は、大きな要因ですので、
これは、結果論でしか推測できませんが、
よく足を使っているであろう部活や運動をしている学生さんによくあるシンスプリントや、
女性に多いX脚、O脚、立っている事や歩くことで、非常に疲れやすい、偏平足。
年齢問わず、お悩みの方が多い、巻き爪。
これらは、表に出てくる症状こそ違いますが、
根元を辿っていくと、原因だったり、要因はほとんど同じだったりします。
やはり、この地球上で生活するうえで避けて通れないのは、
重力がかかる為に地面に対して荷重をかけて生活するということ。
なので、地面に一番初めに接地する足の裏に何かしらの問題が生じている場合、
不調や変調が起きない事が考えにくいです。
となると
やはり、
『アーチ構造(土踏まず)の乱れと、足趾の使い方』
という部分を改めて見直す必要があることになります。
そして、この問題は、単に靴や生活様式の問題だけではない部分もあるという事を
これからお伝えしていければと思います。
【足の指を使わない歩行】
これは確かに、靴の性能の向上だったり、路面の整地化によって、
足趾を使わなくても歩けてしまう環境的な要因は大きいと思います。
足趾を使わなくなり、重心が後ろへと傾くので、
背中を丸める姿勢をつくりやすくなり、内臓が下がってしまったり、
胸の位置が下がり、呼吸が浅くなったりと様々な二次的な要因も考えられます
逆も然りです。
パソコンやテレビなど目を使う事が多くなり、
目の疲れによって、首の後ろ側の筋肉が硬くなると、
顎を前に突き出すように、首の骨の上で頭の位置がズレます。
これも、重心を後ろへ下げてしまう要因です。
あとは、深呼吸や鼻呼吸をする習慣が減ってしまうと、
口呼吸になり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、横隔膜が硬くなり、
胸郭と呼ばれる肋骨でできた”鳥かご”のような構造体が
‟お辞儀”をするような姿勢を取ります。
これも、重心の位置の変化に繋がります。
こうして、重心の位置の変化により、足趾を使う回数が減ってくると
結果、外反母趾へとつながってしまう事があります。
【ストレス/副腎疲労/脳疲労】
重心や足趾の使い方の他で、
足のアーチ構造を乱してしまう要因として押さえておきたいのが、
ストレス-副腎-脳疲労
先程の『足趾の使い方と重心』の問題が起きている時は、
どちらかというと、縦アーチへの影響が強く、
『副腎疲労/脳疲労』での影響は、横アーチに出る事が多いです。
その理由として
副腎疲労は、後脛骨筋に影響を及ぼし、
脳の疲労は骨間筋(虫様筋)に影響を及ぼします・・・
外反母趾やその原因になりうる足のアーチ構造の乱れは、
『ストレス』との関係がとても深いとも言えます。
【内臓へのアプローチ/脳-頭蓋骨へのアプローチ】
内臓の位置の変化による重心の乱れ、ストレスによる身体全体の緊張、及び、筋力低下
⇒ 姿勢の乱れ
外反母趾を治そうとする時に、アーチの矯正とテーピングでの補強も大切ですが、
内臓の機能低下や、脳の緊張といった、
現代における避けては通れない要因も考慮に入れながら
治療を進める事が大切になってきます。
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