INFORMATION TITLE【6大栄養素についてそれぞれ体にどういう影響があるか】

【 糖質 】

炭水化物に代表されるように、現代の食生活は「糖質」にかなり偏っています。
糖質の過剰摂取は血糖値を上げることになります。
血糖値が上がることで、様々な悪影響が考えられます。

インスリンの過剰分泌、 高血糖、血糖値の急降下による空腹感・不調、グルコーススパイクによる血管の破損、膵臓の疲弊、インスリン抵抗性が上がる、タンパク質の糖化、肥満、コレステロール値上昇、高血圧、生理前症候群( PMS)、 生理痛など挙げればきりがありません。

血糖値が上がることによりインスリンが過剰分泌され、結果的に血糖値が下がります。
下げられた血糖は酵素の働きにより細胞内に脂肪として蓄えられ、体内で糖質がタンパク質と結合することにより老化物質と言われるAGEs(終末糖化産物)になります。

これは身体の至る所で、炎症の原因になります。

治療、美容の大きな方向は炎症を抑えることだと考えます。

糖質が体内に入ると真っ先に唾液で消化吸収が始まります。
そうするとグルコースから ATP が作られる回路がメインのエネルギー生成エンジンになります。
1分子のグルコースから作られる ATP は2分子。

ビタミンや鉄分などが豊富にある場合は解糖系では36分子の ATP が作られることになります。

しかし過剰に糖質を摂る場合は、代謝に関わるビタミンやミネラルが不足してしまうので、糖質から十分にエネルギーを得られなくなってしまいます。

だから糖質を摂りすぎているとすぐに疲れてしまい、食事を済ませでも比較的短時間で何か食べ物を探してしまいます。特に甘いものを欲してしまうようになります。

この悪循環により 疲れやすい体質になり、その改善を食事に求め、その食事が糖質に偏っていれば肥満の原因になってしまいます。

俗に言う血液がドロドロの状態というのも糖質の過剰摂取が原因の一つでもあります。
糖質を減らしてタンパク質脂質を積極的に摂取することで、内臓が休まるということもありますが、体内のエネルギーの回路が効率の良い方に切り替わります。

炎症を抑えるということももちろんありますが、患者さん本人が体調が改善していることが意識することができます。この意識はとても大事で、「深刻な症状」を改善する最初のステップになります。

【 タンパク質 】

タンパク質は体のあらゆる部分の構造の主成分です。
構造だけでなく、ホルモン、酵素、遺伝など体を機能させるためにも欠かせない栄養素です。

タンパク質の最小単位はアミノ酸です。
アミノ酸には必須アミノ酸と非必須アミノ酸があります。
どちらが大事ということでなく、体内で合成されるかされないかだけの違いです。

必須アミノ酸は体内で合成されることがないので食品やサプリメントから摂取する必要があります。

アミノ酸が不足するとたんぱく質の合成は、体内にある古いもので賄おうとします。
古いアミノ酸の中に不良品が混ざっていれば、免疫疾患や他の病気の原因になると考えられています。

施術で筋肉や関節へのアプローチだけでは改善しない症状というのはあります。

例えば、アレルギーや生理痛など…

アレルギーやホルモンによる不調は食事内容もしくは栄養の摂取の仕方を変えると現れる症状というのは大きく改善する場合があります。

そういったことをアドバイスさせて頂きながら施術する、あなたが実践すると悩みの改善のスピードが劇的にアップします。

【 脂質 】

これまではカロリー信奉のおかげで、目の敵にされてきた感のある脂質…
しかし最近では脂質も見直されてきています。
当然過剰摂取は避けるべきですが、脂質もバランスよく摂取しないといけません。

カロリー制限では闇雲に油を避けるように刷り込まれてきているので、まだまだ一般的には油ものは控えないといけない、油を摂取すれば太るという認識の方がとても多いです。

しかしアミノ酸と同じように脂質の構成単位である脂肪酸にも必須脂肪酸というものがあります。

これも体を作るために必要なものですが食事やサプリメントから摂取しないと体内では作られません。

日常生活では、サラダ油やごま油というものが多いですこれらはオメガ6と言う油の種類に分類されます。

オメガ6の他にオメガ3、オメガ9という油の種類があります。
これらの違いは構成する脂肪酸の違いによるものです。

オメガ6が悪いということではなく、考えるべきはそのバランス!!!

オメガ3、6、9はほぼ均等に摂取するべきです。

オメガ3の代表的な油は亜麻仁油やエゴマ油です。
加熱に弱く、サラダなどのドレッシングに使うと効率よく摂取できます。

オメガ9は加熱にも強く調理にも使うことができます。
代表的な油はオリーブオイル。
さらに言うとこれらは炭素の鎖が長い長鎖脂肪酸に分類されます。
長鎖脂肪酸に対してあるのが短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸と呼ばれるもの。
中鎖脂肪酸は少し前に流行ったココナッツオイルがあります。
少し風味に癖があるので、 調理や食事に使うことに抵抗のある方も多いです。
そういう風味を取り除いたMCTオイルと言うものがあります。
MCTオイルも高熱には弱いので、コーヒーに垂らして飲むなどすれば簡単にこ効率よく摂取することができます。

【 ビタミン 】

ビタミンも体内で作ることができないので、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
ビタミンの大きな働きは補酵素として作用します。
摂取した三大栄養素をエネルギーに変えたり、他の物質に変換するのをサポートします。

だからビタミンが不足すると、神経の伝達異常、エネルギー不足、ホルモンのバランスなど体内の様々な場所での不調の原因になってしまいます。

代表的な作用としては、つぎのような働きがあります(少し難しいですが…)

糖質が2分子の ATP を放出した後の物質であるピルビン酸をアセチル CoA に変換させないといけません。
このピルビン酸からアセチル CoA に変換される際にビタミン B 群が必要になります。
アセチル CoA が不足するとミトコンドリアはエネルギーを作り出すことができません。
結果として様々な病気などの原因となってしまいます。

さらに脂肪酸からもアセチル CoA が作り出すことができますがその際にもビタミン B 群が必須となります。

ビタミン B 群がかけると体内のエネルギーが不足してしまいます。
そうすると即効性のエネルギーである糖質についつい手が伸びてしまいます。
他にもビタミンには A、C、D、E、Kの種類があり、それぞれ単独にもしくは相互に作用しあって体内で重要な働きをしています。

【 ミネラル 】

ミネラルには鉄、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムなど種類がたくさんあります。

代表的なものとして鉄をあげます。

鉄が不足するとまず真っ先に思い浮かべるのは貧血だと思います。
鉄欠乏性の貧血があります。

鉄の不足を補うためにヘム鉄が処方されたり、鉄分を多く含む食品(肉や魚)を摂取するように勧められることが多いです。

しかしヘム鉄は吸収率がとても低いです…

体内に存在する鉄分は基本的にはタンパク質と結合しています。
ヘム鉄ともう一つ重要な鉄分としてフェロケルと言う鉄分があります。
根本的な鉄分の不足を補うために、フェロケルの摂取を勧めることがあります。
フェロケルが不足していても、貧血が必ずしも起こるわけではありません。
だから不足していることに気づかずに生活を続けてしまうことがあります。

しかしフェロケルが不足した場合、

特に女性には、代謝が悪い、イライラ、生理不順、生理痛、不妊、うつ傾向、精神的な不安定など様々な症状として現れます。

女性の患者さんの中には、こういった症状を訴える方も多いと思います。

【 食物繊維 】

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があります。

水溶性食物繊維は糖質の吸収速度を抑え、ミネラルの吸収を促すと言う性質があります。
糖尿病の予防、心臓病のリスクを減らすなどの効果が期待されています。

不溶性の食物繊維は水には溶けないけれど、水分を吸収して胃腸内で何十倍にも膨れ上がるものもあります。だから満腹感を容易に得ることができます。
水分を吸って大きくなった不溶性の食物繊維はゼリー状になり余分な糖質や他の栄養素を取り込みます。
そしてゆっくりと町内を進むことによって腸の壁を掃除してくれます。

こういう作用が便秘に効果があると言われている所以でもあります。

ただし不溶性の食物繊維は摂取しすぎると脂肪やミネラルの必要な吸収までも邪魔してしまうのでとりすぎには注意が必要です。

また便秘のために食物繊維をしっかり摂取しているという場合でも水分が不足していると便秘の原因になってしまうので注意が必要です。

一緒に良くしていきましょう。まずは、1人で悩んでいないで私たちに相談してください。
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