INFORMATION TITLE【 加齢に負けない卵子を育てる秘訣 】
今日は「加齢に負けない卵子を育てる」ということについてお話ししていこうと思います。
卵子が妊娠に至るまでには、たくさんの工程があります。
まずは卵子がしっかり育って排卵されて、精子と出会えること。
そして、出来上がった受精卵が子宮まで移動して着床することです。
この二つの工程をきっちりとこなせなければ、妊娠に至りません。
その工程が上手く進まない理由として…
【排卵できない・・・】
排卵できていない場合はホルモンの分泌がうまくいっていない
卵巣が脳からの命令を受けとらない状態になっているということが考えられます。
また、原子卵胞(卵子の素)が少なくなっている、卵子の老化、卵巣の機能の異常なども原因と言われることがあります。
これらをしっかりとクリアすることで、妊娠への近道を探っていきましょう。
【妊娠への近道はこれ】
まず卵胞が卵子になって排卵されるまでですが、ここでの流れをコントロールしているのが「ホルモン」です。
ホルモンは脳や内臓から血管の中に出ます。
次に血管を通って、命令を聞いてほしい部分まで行きます。
そして、その部分に命令を伝えるんですね。
【脳からの命令は4つある】
ちなみに命令としては4つあって、
●まず脳(下垂体)から「卵胞を育てなさい!」という指令が出ます。
●卵胞が育つと、卵巣がエストロゲンっていうホルモンを使って、脳(下垂体)に「育ったよ!」と返事をするわけです。
●すると、またまた脳(下垂体)が黄体形成ホルモンっていうホルモンを使って、卵巣に「排卵しなさい!」と命令するんですよね。(24~36時間で排卵)
●最終的に卵胞からホルモン(プロゲステロン)が出て高温期になって、子宮内膜をフカフカにして+着床しやすい状態になるんですね。
とあるわけですが、 この工程のなかで今回は排卵について注目してみます。
【排卵のためのホルモン=「黄体形成ホルモン」】
排卵には、黄体形成ホルモンがしっかり出てる事が大切です。
黄体形成ホルモンは、排卵を促して黄体を作るホルモンです。
黄体形成ホルモンが不足して、無排卵症をおこしたり子宮内膜が育たなくなることを黄体機能不全と言います。
過剰だと、多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)や卵巣性の排卵障害が考えられます。
多嚢胞性卵巣整体での考え方 繰り返しになりますが、排卵が出来ていれば黄体形成ホルモンは出ているという事になります。
ですので、逆にいうと黄体形成ホルモンが出ているか確認するためには排卵の確認をすれば良いんですね。
【排卵のチェック仕方】
排卵のチェック方法としては・・・
排卵検査薬、エコー、おりものチェック等がありますね。
排卵が上手くいっていない場合、病院ではクロミッドなどの薬の力を借りて排卵させます。
薬を使っての排卵も必要かと思いますが出来れば自然な形で黄体形成ホルモンが出て排卵できることが理想的ですよね。
対策としては、まず卵巣の状態をよくする(血流を上げる)こと。
次に、下垂体からうまく黄体形成ホルモンが出るように、栄養面をサポートしてあげる。
これに関しては対策をお教えしておきますね。
【黄体形成ホルモンはビタミンE】
黄体形成ホルモンを増やすには、まずビタミンEを取りましょう。
これはなぜか?
というと黄体形成ホルモンを出す脳の下垂体などがビタミンEを多く含んでいるためです
この際に出来るだけ天然の食べ物で取ることがお勧めです。
ビタミンEを含む食材としては・・・
あんこうの肝、いくら、たらこ、アーモンド、唐辛子など
またビタミンEは、ビタミンC、ビタミンA同時に取れれば最高です。
ビタミンC・・・
パプリカ(赤・黄ピーマン)、ブロッコリー、のり、柿、キウイなど。
ビタミンAは、体内でAに変換され過剰症の心配のないベータカロチンから取るのが良いでしょう。
ベータカロチン・・・
ウナギ、ホタルイカ、卵、ニンジンなど。
上記のものをまんべんなく食べると良いでしょう。
【夜も大切】
また黄体形成ホルモンは睡眠中(0~8時くらい)にたくさん出ます。
なので、夜にしっかり寝てあげることも大切です。
適切な運動して卵巣にしっかりと血液を届けてあげること。
そして、ホルモンが出やすいようにしっかり栄養と睡眠を取る事を心がけて下さい。
ちなみに2次卵胞で毛細血管ができて、排卵するまで90日間かかります。
二次卵胞(にじらんぽう)とは かんたんにいますと卵を育てるのにも段階があり、これを 一次卵胞、二次卵胞といいます
ですので、出来れば妊娠を目指す3か月前には 上記の対策を始めておいて頂いた方が良いですね。
【受精卵のサバイバル能力を助けろ!】
次に 、受精から着床の期間ですね。
受精から着床までは7日間とされます。
7日間もの間、卵は誰からも助けを受けず一人で生きていくんです。
凄いことですよね。
ここで問われるのは、どれだけ卵子が生きていくエネルギーを持っているかということです。
「卵子のエネルギー」というと、単純に加齢が関係すると考えてしまう方も 多いのではないでしょうか。
ここで少し卵子について考えてみましょう。
よく「卵子の老化」「加齢による原子卵胞の減少」が言われますが これらはどれくらい問題となるのでしょうか。
【年齢と共に減っていく原子卵胞・・・】
卵子の元の姿である「原子卵胞」は胎児の頃に200万個くらいあり、思春期には20~30万個になると言われます。
そして、成長につれて一日30~40個ずつ減っていきます。
また排卵のたびに用意される原子卵胞は、30歳後半で100個、40代前半で50個と減少していくんですよね。
これだけ見ると、確かに若い方が妊娠するには得なように感じます。
【卵子も老化する?】
本当に幼い頃の卵子であれば、ほとんどの場合は正常に育つ(分裂)できるはずです。
だけど、数十年の間に色んな悪い影響を受けたしまった卵子は、うまく成長できなくなることがあるんです。
【卵が育たないのは悪い因子?】
ただこれは、単純に『年齢を重ねた卵子』というより、『たくさんの悪い刺激を受けてきた卵子』ということですね。
例えば同じ年齢でも肌のキレイな人と、シワが目立つ人がいますよね。
これって どれだけ日焼けをしたか、肌に悪い食事や睡眠不足があったかによって 同じ年齢でも差が出るわけですよね。
卵子だって同じことです。
生活習慣や食習慣の違いが年を重ねるごとに、はっきりと出てしまうんですね。
【卵子を若返らせる!】
では、卵子を老化させないためにはどうしたら良いか。
もしくは若返らせるためには、どうしたら良いか。
ここでのキーワードは
卵子を
①酸化させないこと
②卵子の膜の状態がいいことです。
それぞれの対策としては、下記の3つに気を付けて下さい。
酸化させない・・・栄養や生活習慣を本当に正しい状態に変えてあげる。
膜を良い状態にする・・・栄養を整える、オートファジーできる状態にする
エネルギーが必要・・・栄養、冷え対策など。
【AMHが低いと絶望的!?】
また卵子の老化という点でよく聞くのは、「AMHが低い」という問題です。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)というのは、卵子が成長する途中の細胞(前胞状卵胞)から出るホルモンです。
だけど、原子卵胞が卵子になるには1次卵胞→2次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞 という五段階があるんですよね。
そのうち1次・2次卵胞、成熟卵胞ではAMHを出さないんです。
だからAMHが例えゼロであっても、卵胞はゼロとは限らないんです。
もちろんAMHが高いと卵胞が多いということになるので、高いに越したことはないわけですが。
だけど、それが即座に「閉経が近い」や「妊娠は難しい」にはならないのではないでしょうか?
AMHの数値にあまり悲観的にならずに、残っている卵胞の質の向上に全力を注ぎましょう。
【数より質を育てろ!】
余談ですが ホルモン療法で卵子の数をたくさん増やしても、遺伝子異常のない卵子の割合は変わらないというデータもあります。
しかも、どれが正しい染色体を持った卵子かは見分けがつかないそうです。
つまり、卵子の数を増やしても、あまり効果的でないかもしれないですよね。
数よりも質です。
たった1つでも良いんです。
それより質の良い卵子が育つことが出来る環境を作ってあげることが大切なんです。
その方がよほど妊娠する確率が上げられるはずです。
なので、あなたの体の中に残っている卵子を信じてあげて下さい。
そして、その卵子たちが元気よく育てるような環境を整えてあげて下さい。
つまりは、あなた自身の体の健康状態をより良い状態にしてあげて下さい。
そうすれば、生まれてくる赤ちゃんもより元気になるはずです。
もしあなたにとって役立つ情報だと感じたら、ぜひ実践してあなたの妊活に役立ててください。
さらに安心して妊活を進めたい場合や相談できる相手が必要な場合は、当院に会いに来てください。
ではでは、将来のお子様が元気に生まれて育ってくれるために 良い妊活ライフを進んでいきましょうね。
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